【実録】19歳の私が、初めて「船員専用エリア」に足を踏み入れた日の恐怖と衝撃

「今日からここで生活してもらうからね」

そう言われて案内されたドアの向こう側。
そこは、陸の常識が一切通用しない

「完全なる未知の領域」でした。

2022年6月 洋上からの夕焼け 嫌なこと逃げたいことがあると必ずデッキにあがり海と空を見てました。(笑)

やっほ!きむです!!

前回、19歳で料理人だった私がシェフの紹介で
「船乗り」になる決断をしたお話をしました。

今回はその続き。

追記)サムネイルの島は東京都の「大島」という島です!
一発目の洋上での写真です!

乗船初日

90Lの、どデカいスーツケースを引きずりながら
初めて船に乗り込み、

クルー(船員)専用エリアに足を一歩踏み入れ、
自分の部屋に到着するまでのリアルな衝撃
をお届けします。

目の前に現れた「分厚すぎる鉄の扉」


乗船初日。港にそびえ立つ巨大な船を見上げて
「うわ、マジでここに乗るんだ……」と

周りには見せてないが、内心焦ってる私….

案内役の先輩について行き、タラップ(外階段)を上って船内へ入ると、
そこには映画でしか見たことがないようなゴツい鉄の扉(防水扉)がありました。

レバーを「ガコン!」と重々しい音を立てて回し、

扉が開く。

その瞬間、フワッと漂ってきたのは……

「重油と、金属と、潮の香りが混ざった独特な匂い」

きむ

「あ、俺、本当に逃げ場のない海の上に来ちゃったんだ」

匂い一発で一気に現実感が押し寄せてきて、
手汗がじんわりと噴き出したのを覚えています。

迷路みたいな通路と、洗礼の「段差」

鉄の扉をくぐると、
そこはまるで迷路のような通路でした。

壁は無機質な鉄壁。

足元には定期的に「高い段差」が現れます。

これは船に水が入ってきたときに、他の部屋へ
水が広がるのを防ぐためのものらしいのですが、
慣れていない僕は何度もつまづきそうになりました。

「これ、足引っかけたら一発で転ぶやつじゃん……」
とビビりながら歩いていると、

すれ違う先輩船員さんたち。

当時の私から見たら、
全員がゴツくて頼もしすぎる「本物の海の男」たちです。

19歳のひよっこな自分は
「すいません。お疲れ様です..!」
と小さく会釈するのが精一杯でした。

きむ

お、お疲れ様です….!!!

先輩船員の方々

はいよぉ!!!おつかれぇ!!!

きむ

う、うっす!!

初めて入った「自分の部屋」の第一印象

通路を奥まで進み、
「ここが君の部屋ね」と案内された居室。

ドアを開けた第一印象は――

きむ

「狭ッ!!監獄、、、!?」

畳数換算すると数畳ほどのコンパクトな空間に、
生活に必要な家具がぎゅっと凝縮されていました。

  • 固定されたベッド(揺れても動かないようにガッチリ壁や床に固定されている)
  • ドアが固くて開けづらい
  • タンスも開ける時に力入れるぐらい固い

極め付けは最初は窓がない

上の階級に行けば
窓はついている部屋に行けるそうですが

最初は窓がない部屋の無機質な部屋…..

「まじかぁ…」と嘆いた時ふと思ったのです。

きむ

「まって?この部屋って海の中ですか…?」

そうなんです…!!!

この部屋海の中にあるんです!

またこの部屋の詳細はまた別の記事で紹介しますね!

すべてが「船が揺れること」
前提に作られているインテリア。

陸の部屋とは何もかもが違いすぎて、
狭さへのショックよりも

きむ

「俺色の部屋にしてやろ……ぐへへ」

というワクワク感が勝ったのを覚えています。笑

陸の常識が崩れ去った「激狭シャワー」と「孤独な部屋」

部屋の奥にあるコンパクトな洗面所やシャワールームも見に行きましたが、
どれも大人一人がすっぽり収まる最小限のサイズ。

きむ

「陸の広くて快適という当たり前は、
ここでは通用しないんだな」

と、19歳の頭でしみじみと痛感しました。

荷物をすべてしまい終え、
部屋のドアを閉めて一人になった瞬間、
倒れ込むようにベッドに横になりました。

天井を見上げると、
すぐ目の前にスプリンクラーや無骨な鉄板。

船の底から微かに「ドッドッドッ……」と響くエンジンの重低音と、
水面が船体に当たる「パシャ…パシャ…」という音が伝わってきます。

きむ

「今日から4ヶ月間、この狭い空間で暮らすのか……」

初めてのホームシックになったのはこれが最初で最後だと思います(笑)

やっぱり大自然が周りにあると人間も怖気ずくのかもしれません。

おわりに


初めて足を踏み入れたクルー専用エリアは、
正直言って「異世界」でした。

匂い、音、鉄の重厚感、そして無骨な部屋。
19歳の僕にとっては恐怖とワクワクが入り混じった、
一生忘れられない初日となりました。

でも、この「狭くて不便な秘密基地」が、
のちに自分にとって一番落ち着く最高の空間になるとは、

この時の僕はまだ知る由もありませんでした笑

次回は「揺れる船内で撃沈! 初めての船酔い」
について書こうと思います。

See you!!!!

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この記事を書いた人

20代から客船クルーとして働き、
世界二周&アジア周回達成

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