「普段なんの仕事してるの?」
飲み会や初対面の場でそう聞かれて「船乗り」って答えると、
100%「えっ!?」と二度見されます。
・「え、マグロ獲ってるの?」
・「何ヶ月も海の上なの?」
・「船酔いとか大丈夫なん?」
毎回この質問に応答するのが、
私の日常になりつつあります笑
まあ、陸(おか)で普通に過ごしていたら
「船乗り」なんて漫画か映画の中の
存在みたいなもんですからね笑
今回は、当時19歳で料理の道を走っていた僕が、
なぜ「海の男たち」の世界に飛び込むことになったのか、
そのリアルすぎる経緯をお話しします。

19歳、料理の世界。「ずっとこのままで終わるのかな」
当時の僕は19歳。ホテルで料理の仕事をしながら、
ホテル終業後、研修先でも揉まれる日々を送っていました。
毎日厨房にこもり、ひたすら料理と向き合う生活。
やりがいはありましたが、ふとした瞬間に強烈なプレッシャーと焦りが襲ってくるんです。
「俺、ずっとこのままで終わるのかな……?」
狭い厨房の中で毎日同じ景色を見て、このまま年齢を重ねていくのか。
もっと外の世界に出て、自分の目で色々なものを見てみたい。
19歳という若さゆえの「若気の至り」や
青い好奇心もあったと思います。
でも、その時の僕にとって
「今の場所に居続ける」への恐怖は、
本物でした。
シェフの一言:「船の仕事、やってみない?」
そんなモヤモヤを抱えていたある日、
研修先のシェフと話す機会がありました。
自分の悩みや「もっと色々な世界を見てみたい」
という思いを話していた時です。
シェフがタバコをふかしながら
思いがけない言葉を口にしました。
「きむさぁ、船の料理人の仕事があるんだけど、やってみる?」
一瞬、頭の中が真っ白になりました。
・「……え?? 海賊??」
・「海の男たちの世界ってこと……??」
・「いやいや、僕まだ大したことも出来ないのに、
そんな所で大丈夫なの!?」
一気にルフィやジャック・スパロウみたいな
ゴツい海の男たちが脳内再生されて、
焦りと困惑が止まりませんでした笑
陸の厨房しか知らない18歳にとって、
「船の上で働く」
なんて地球の裏側に行くような衝撃だったんです。

覚悟を決めた「4ヶ月乗船・1ヶ月休み」の衝撃
「海賊みたいな世界だったらどうしよう……」と
ビビりつつシェフの紹介という縁もあり、
船の働き方について詳しく調べてみました。
そこで知った条件が、
僕の「外の世界を見たい」という
欲求にバチッとハマったんです。
それが、【4ヶ月乗って、1ヶ月休み】という
特殊すぎるサイクル。
- 1ヶ月の長期休みがヤバい
普通の会社員ならあり得ない
「1ヶ月丸々休み」。これが毎年やってくる。
しかも定期的に何回も。 - 人間関係は超密で狭い
狭い船内での生活なので、人間関係の距離感は
めちゃくちゃ近いです。逃げ場がないプレッシャー
は当然あります。 - お金が減らない
乗船中の4ヶ月間は食費も光熱費もゼロ。
ぶっちゃけ使う場所がないので
口座にお金が貯まり続けます。
「人間関係が狭くて密」という
厳しさはありそうだけど、
「1ヶ月の休みがあれば、バックパッカーとして
世界中どこでも旅に行けるじゃん!」と
気づいた瞬間、恐怖よりもワクワクが勝ちました。
「何もできない自分」への不安は山ほどありましたが、
19歳のノリと勢い、そしてシェフの背中に押される形で、
僕は海へ飛び込むことを決めました。
で、実際に「海の男」になってみてどうだった?
結論から言うと、「最初はマジで大変だったけど、飛び込んで本当に良かった!」です。
狭い船内での濃密な人間関係に
最初は気を使いましたし、
船で激揺れする厨房で料理を作るのは地獄でした。
「何もできないのに大丈夫か?」という
最初の不安通り、最初は怒られてばかりの日々です。
でも――
4ヶ月の乗船を乗り越えたあとにやってくる、
1ヶ月の完全な自由。
貯まったお金とリュック一つを背負って、
バックパッカーとして色々な国や場所を旅して、
自分の目で見たかった
景色をたくさん見ることができました。
19歳の僕が「ずっとこのままで終わるのかな」と
悩んでいたあの狭い世界は、一気に広がったんです。
船乗りになるきっかけなんて、
大層な夢じゃなくていいと思っています。
私みたいに「19歳の若気の至り」と
「シェフからの不意打ちの紹介」、
そして「バックパッカーで旅がしたい!」という
些細な動機…..
もし今、
・「今の環境でずっと終わるのかな」
・「もっと自分の目で色々な世界を見てみたい」
とモヤモヤしている人がいたら、
こういう突拍子もない選択肢もあるんだぞ、
ということが伝われば嬉しいです!!
次回は
「【実録】19歳の私が、初めて「船員専用エリア」に足を踏み入れた日の恐怖と衝撃 」
について書こうと思います!!!
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またね!!!



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